1. 適正価格

投稿日時: 04/03 校長

本日は、寄宿舎の舎食を委託している業者(調理師)との定期意見交換会、試食会がありました。
最近の食材高騰の影響もあり、少しでも安い食材をと努力されているとのことでしたが、そうすると以前のおいしさが出ず、苦労されているとの話もありました。
「安さ」と「おいしさ」のバランスをとることは難しいですね。
先日、とある会合で、旭川近郊で米作りをされている農家の方のお話を聞く機会がありました。
現在のお米価格の高騰問題、農家側(生産者側)からすると、実は今が適正価格なのではないかとの話がありました。
以前の倍の価格となっているお米ですが、現在の価格でも、お茶碗一杯あたりの値段は、50円にいくかいかないかくらいの値段なのだそうです。
「消費者が求めるのは『おいしくて、安全で、しかも安いもの』。おいしくて、安全な農作物をつくるためには、多くの労力とお金がかかり、そのうえで『安いもの』を提供するということは、実は相反することなんですよ。」との話でした。
・・・目からウロコでした。
私たちが得る情報は、得てして一方の立場から見たものや考えに偏ってしまうことが多いものですが、私も一方的に価格が上がることは、いわゆる「悪」だと思っておりました。
今回のお米の価格高騰問題の直接の原因ではないのでしょうが、ものの価値、適正価格とは何だろうか・・と考えさせられる話でもありました。
学校の『食』としては、もちろん安いこと、おいしいことも大切な要素でありますが、第一には「安全であること」です。
安全な食材を、それに見合う適正な価格で調達する。
当たり前のことなのですが、見えなくなること・・ありますよね。
忘れてはいけませんね。