校長徒然

令和7年度がスタート!

令和7年度がスタートしました。
本日着任された先生方も新たに加わり、新生『旭盲丸』の船出を迎えております。
今年度はどんなドラマや感動が生まれるのでしょう。大変楽しみです。
今年もまた、子どもたちの笑顔と共に、旭川盲学校の今を、視覚障害教育の今をお伝えしてまいります。
令和7年度もどうぞよろしくお願いいたします。

  

※今朝の学校の様子です。空は青いです。

今年度一年ありがとうございました

 至極個人的な話になるのですが、校長室の私の机の上には桔梗の花の七宝焼きで飾られた印鑑ケースがあります。これは私が管理職になった時に中学時代の恩師からいただいたもので、「周囲に感謝の気持ちを忘れずに、判を押すことの責任とその重さを感じられるように」との言葉と一緒に贈られたものです。先生は、私が中学1年生の時の担任の先生でした。12歳の私は思ったことをすぐに行動に移してしまう落ち着きのない子どもで、いつも叱られてばかりいました。ですが先生はどんな時もまずは私の話を聞いてくれ、そのうえで私の非をきちんと説いてくれる先生でした。そしていつも最後に、「お前らしいな~」と笑って返してくれる先生でした。子どもは元来弱い存在であり、弱いがゆえに守ってくれる、導いてくれる大人を本能的に見極める力があると思っています。子どもの私は先生に「私を導いてくれる大人」としての認識をもち、いつしか「先生のような教師になりたい」と希望をもつようになりました。その後も高校、大学、就職、結婚と、人生の岐路に立ったとき必ず先生の顔が浮かび、相談に行きました。大学卒業を控え、日本で就職せずに海外に行きたいと相談したときも、「お前はロケットだから、何を言っても飛んでいくんだろう。どうせやるなら思い切りやってこい。」と背中を押してもくれました。帰国して教師になったとき、管理職となったとき、校長として本校に赴任が決まったとき、いつも自分のことのように喜んでくれ、「これからはよい学校を、よい教師を育てるのがお前の仕事だ」とエールをいただいておりました。本当に私の心の支えでありました。
 その先生が昨年の11月に亡くなりました。癌でした。時間は経ちましたが、未だ深い喪失感は癒えません。ただ、今はそれ以上に、中学時代のたった一年間の出会いが、私の人生の目標となり、40年以上も教えを乞うことができたことにとても大きな幸せを感じています。先生の姿はいつまでも私の目指す理想の教師像であり、本校の子どもたちにも同じような一生の師との出会いを、また、本校の教職員が子どもたちの人生に影響を与えられるような師となることを、強く、強く願います。
 今の私を見て先生ならどう言うでしょうか。「お前らしいな~」と笑ってくれるでしょうか。そう言ってもらえる教育を、学校を目指していきます。
 旭川盲学校のみなさま、また関係するみなさま、今年度一年ありがとうございました。来年度もどうぞよろしくお願いいたします。

なごり雪

「一雨ごとに春の気配が強まって・・」などと言っておりましたが、週末の雪であっという間に元の冬景色に戻ってしまいました。
人間の思うようにはいきませんね、自然は。
東京のニュースでは、満開の桜が映っておりましたが、北海道は一面の銀世界。
考えようによっては、これも北国、北海道のよさですよね。
今日は一日、なごり雪の白銀の景色を堪能したいと思います。

  

子どもの声

本日はPTAの打ち合わせのため、PTA会長さんが来校されました。
一緒に本校児童も来校ということで、久しぶりに学校に子どもの声が響き渡りました。
やっぱり学校には子どもの声が必要ですね。
学校がパッと明るくなりました。

  

自然の力

本日もぐずついた天気の旭川。
昨日の『校長徒然』でも「一雨ごとに春の気配が強まって」と書きましたが、学校中庭の雪もさらに小さくなってきました。
ただ、北側の校舎裏やグラウンドに目を向けると、まだまだ雪の山。
本当に溶けるのでしょうか・・・、というか溶けるんでしょうね。
自然の力ってすごいですね。