校長徒然

子どもたちのいのちを守る学校

本日も朝から職員会議や入学式リハーサル、防犯研修など、新年度に向けた様々な諸会議、諸準備が行われております。
防犯研修では、不審者の侵入に備え、教職員の初動対応や緊急時対応、「さすまた」の使い方などを全職員で確認し合いました。
安全で安心な学校であるためには、とても大事な確認、研修となります。
どんな時も子どもたちのいのちを守る学校であるために・・・まずは「備え」ですね。

  

  

  

適正価格

本日は、寄宿舎の舎食を委託している業者(調理師)との定期意見交換会、試食会がありました。
最近の食材高騰の影響もあり、少しでも安い食材をと努力されているとのことでしたが、そうすると以前のおいしさが出ず、苦労されているとの話もありました。
「安さ」と「おいしさ」のバランスをとることは難しいですね。
先日、とある会合で、旭川近郊で米作りをされている農家の方のお話を聞く機会がありました。
現在のお米価格の高騰問題、農家側(生産者側)からすると、実は今が適正価格なのではないかとの話がありました。
以前の倍の価格となっているお米ですが、現在の価格でも、お茶碗一杯あたりの値段は、50円にいくかいかないかくらいの値段なのだそうです。
「消費者が求めるのは『おいしくて、安全で、しかも安いもの』。おいしくて、安全な農作物をつくるためには、多くの労力とお金がかかり、そのうえで『安いもの』を提供するということは、実は相反することなんですよ。」との話でした。
・・・目からウロコでした。
私たちが得る情報は、得てして一方の立場から見たものや考えに偏ってしまうことが多いものですが、私も一方的に価格が上がることは、いわゆる「悪」だと思っておりました。
今回のお米の価格高騰問題の直接の原因ではないのでしょうが、ものの価値、適正価格とは何だろうか・・と考えさせられる話でもありました。
学校の『食』としては、もちろん安いこと、おいしいことも大切な要素でありますが、第一には「安全であること」です。
安全な食材を、それに見合う適正な価格で調達する。
当たり前のことなのですが、見えなくなること・・ありますよね。
忘れてはいけませんね。

  

動き出します!

本日は職員会議が開かれ、今年度の学校経営方針について説明いたしました。
今年度の学校経営のキーワードは「実感できる学び」「キャリア教育」「家庭・地域連携」「心理的安全性」「ウェルビーイング」となります。
言葉とは不思議なもので、こうした言葉だけの羅列では、ただ「ふ~ん」で終わってしまうのですが、ここに身近な例や話題を混ぜ込むことで、言葉は実体をもち、自ら動き出す。それが感じられる会議でありました。
校長として私が見てきた子どもたちの様子、出来事、先生方の動き、自分の話題など、言葉が実体をもつべく伝えたのですが、説明中、何度も先生方と目が合い、笑い、うなずき合える時間でありました。(そう思っているのは私だけかもしれませんが・・)
『バタフライエフェクト』ではありませんが、何か一つでも先生方の心に引っかかり、小さな変化を起こすことができれば、きっと後の大きなよき変化・変革につながることと信じております。
いよいよ、令和7年度の旭川盲学校が・・動き出します!

  

※諸会議、諸準備に忙しい先生方です。

令和7年度がスタート!

令和7年度がスタートしました。
本日着任された先生方も新たに加わり、新生『旭盲丸』の船出を迎えております。
今年度はどんなドラマや感動が生まれるのでしょう。大変楽しみです。
今年もまた、子どもたちの笑顔と共に、旭川盲学校の今を、視覚障害教育の今をお伝えしてまいります。
令和7年度もどうぞよろしくお願いいたします。

  

※今朝の学校の様子です。空は青いです。

今年度一年ありがとうございました

 至極個人的な話になるのですが、校長室の私の机の上には桔梗の花の七宝焼きで飾られた印鑑ケースがあります。これは私が管理職になった時に中学時代の恩師からいただいたもので、「周囲に感謝の気持ちを忘れずに、判を押すことの責任とその重さを感じられるように」との言葉と一緒に贈られたものです。先生は、私が中学1年生の時の担任の先生でした。12歳の私は思ったことをすぐに行動に移してしまう落ち着きのない子どもで、いつも叱られてばかりいました。ですが先生はどんな時もまずは私の話を聞いてくれ、そのうえで私の非をきちんと説いてくれる先生でした。そしていつも最後に、「お前らしいな~」と笑って返してくれる先生でした。子どもは元来弱い存在であり、弱いがゆえに守ってくれる、導いてくれる大人を本能的に見極める力があると思っています。子どもの私は先生に「私を導いてくれる大人」としての認識をもち、いつしか「先生のような教師になりたい」と希望をもつようになりました。その後も高校、大学、就職、結婚と、人生の岐路に立ったとき必ず先生の顔が浮かび、相談に行きました。大学卒業を控え、日本で就職せずに海外に行きたいと相談したときも、「お前はロケットだから、何を言っても飛んでいくんだろう。どうせやるなら思い切りやってこい。」と背中を押してもくれました。帰国して教師になったとき、管理職となったとき、校長として本校に赴任が決まったとき、いつも自分のことのように喜んでくれ、「これからはよい学校を、よい教師を育てるのがお前の仕事だ」とエールをいただいておりました。本当に私の心の支えでありました。
 その先生が昨年の11月に亡くなりました。癌でした。時間は経ちましたが、未だ深い喪失感は癒えません。ただ、今はそれ以上に、中学時代のたった一年間の出会いが、私の人生の目標となり、40年以上も教えを乞うことができたことにとても大きな幸せを感じています。先生の姿はいつまでも私の目指す理想の教師像であり、本校の子どもたちにも同じような一生の師との出会いを、また、本校の教職員が子どもたちの人生に影響を与えられるような師となることを、強く、強く願います。
 今の私を見て先生ならどう言うでしょうか。「お前らしいな~」と笑ってくれるでしょうか。そう言ってもらえる教育を、学校を目指していきます。
 旭川盲学校のみなさま、また関係するみなさま、今年度一年ありがとうございました。来年度もどうぞよろしくお願いいたします。

なごり雪

「一雨ごとに春の気配が強まって・・」などと言っておりましたが、週末の雪であっという間に元の冬景色に戻ってしまいました。
人間の思うようにはいきませんね、自然は。
東京のニュースでは、満開の桜が映っておりましたが、北海道は一面の銀世界。
考えようによっては、これも北国、北海道のよさですよね。
今日は一日、なごり雪の白銀の景色を堪能したいと思います。

  

子どもの声

本日はPTAの打ち合わせのため、PTA会長さんが来校されました。
一緒に本校児童も来校ということで、久しぶりに学校に子どもの声が響き渡りました。
やっぱり学校には子どもの声が必要ですね。
学校がパッと明るくなりました。

  

自然の力

本日もぐずついた天気の旭川。
昨日の『校長徒然』でも「一雨ごとに春の気配が強まって」と書きましたが、学校中庭の雪もさらに小さくなってきました。
ただ、北側の校舎裏やグラウンドに目を向けると、まだまだ雪の山。
本当に溶けるのでしょうか・・・、というか溶けるんでしょうね。
自然の力ってすごいですね。

  

歓喜の春

本日は雨の旭川。冬の間、子どもたちがあんなに雪あそびをしていた中庭の雪も、雨に打たれ、半分ほどになってしまいました。
ここからは一雨ごとに春の気配が強まっていきますよね。春・歓喜の雨です。
さて、一昨日、令和6年度の修了式を迎えた旭川盲学校も、子どもたちは今は春休み。
のんびりとしているでしょうか。
学校はというと・・・真逆です。
来たる新年度、新学期に向け、その準備に大忙しで取り組んでおります。
一雨ごとに春は近づいてきますが、こちらは日ごとに新年度、新学期の生活が見えてきますね。
『歓喜の春』はもうすぐです。

  

  

令和6年度卒業証書授与式・修了式・離任式

本日は令和6年度卒業証書授与式、修了式、離任式が行われる日。
雲一つない抜けるような青空のもと、空からの祝福もうけ、盛大かつ厳かに式が執り行われました。
今年度、本校を卒業する卒業生は1名となります。
本校の幼稚部から在籍しておりましたので、今日まで12年間この学校で過ごしたこととなります。
12年間・・・本人はもちろんのこと、保護者の方も感慨深いものがありますよね。
本校を巣立ち、さらに広い世界へと飛び立つ卒業生に、これからも幸せと喜びが多きことを願っております。
啓ちゃん、卒業おめでとう!
そして、令和6年度のすべての学習を無事修了し、本日、修了証をうけた在校生のみなさん。
本当に成長できた一年であったと感じています。みなさんの成長は私にとっても喜びであり、希望でもありましたよ。
4月からは新たな学校生活もスタートします。みなさんのさらなる成長と笑顔を期待しております。
みなさん、進級おめでとう!
また、この度の人事異動で本校を去られる先生方、本当にお疲れさまでした。
みなさんと一緒に働くことができて私も大変幸せでした。
次の任地でのご活躍を祈念しております。
がんばれ!先生方。
最後に、今年度ご支援いただきました保護者のみなさま、関係するみなさま、本当にありがとうございました。
無事にこの日を迎えられますことも、みなさまのおかげだと感じております。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
みなさんのたくさんの笑顔で終えることができた、令和6年度の旭川盲学校。
令和7年度もたくさん笑いあいたいですね。
令和6年度ありがとうございました。令和7年度もどうぞよろしくお願いいたします。